データ復旧の初期診断がとても速い業者もありますが
わたしたちの初期診断は残念ながら30分程度ではわかりません。場合によってはSDカードや容量の小さいものに関してはそれぐらいで初期診断が可能なものもあります。しかし、最近の2TBのHDDなど大容量のハードディスクなどでは多少お時間をいただく必要があります。
エムディエスのデータ復旧の初期診断では次の点に重点を置いて初期診断を行っています
- 簡易な復旧できるであろうという診断はしない
- お客様の必要なデータがあるのかなるべく判断しやすくする
- HDDの状況がかわって診断後に復旧不可とならないようにする
その理由についてご説明したいと思います。
初期診断で何を行うのか?
ハードディスクやSDカードなどが読めなくなってしまった場合、論理障害と物理障害と言われる2つのタイプの障害があります。論理障害は単純にどこに保存しているかなどの情報が欠落してしまい読めなくなってしまうことです。この欠落の原因としては突然電源を切ってしまったとか、何らかの理由で機器がデータを読み書きできなかった場合などがあります。この論理障害の場合にはあまり時間もかからずに診断が終わる場合があります。
エムディエスが行うデータ復旧の初期診断ではハードディスクやSDカードの状態がこれ以上悪くならないように、いったん別のメディアにクローンを作ります。つまり物理障害の場合はいったんある程度読める状態にしてクローンを作りますが、その際にどの程度のエリアが読めないかがわかります。そして、そのクローンのHDDからどのようなデータが復旧できるのかを調査いたします。
物理障害はクローンを作るのに時間がかかる場合も
しかし物理障害の場合いったんある程度読めるようにはしますが、普通に読めると言うこととは異なり、クローンを作成するための読み取りに大変時間がかかる場合があります。WesternDigitalなどのHDDなどではよくあることですが、時間をかけないと読めないということもあるので、ここが大変時間がかかる理由でもあります。
特に最近ではハードディスクの大容量化が進み、2TBのHDDなども多くご依頼をいただいております。2TBのクローンを作る場合、2か月以上お時間をいただく場合もあるのです。
論理障害と思い込んでいても物理障害の場合もあります
外付けHDDでよくあることですが、HDDは認識するのにデータが読めませんと言うお問い合わせなどをいただく場合があります。これは、インタフェース自体は正常に動作していますが、ハードディスクは正常に動いておらず実際はHDD自体は動いていないのにも関わらずUSBなどで接続するとハードウェアを認識したという表示になることがあるのです。
また、ハードディスクは正常に認識してもハードディスクを読み書きしている最中に突然認識しなくなると言った症状もあります。この場合は論理障害ではなく物理障害となってしまいます。他にもデータを読み取るヘッドが複数個ついていて、そのうち一つが正常に動作しておらず、途中までは読み込めるがその後止まってしまうといった症状も物理障害となります。
クローン作製後はそれほど時間がかかりません
このクローン作製ができればあとはそれほど時間もかかりませんし、その後のどういったファイルがあるかの調査やデータを取り出す作業はクローンのHDDですべて作業を行うため時間がかかることはありません。
初期診断には時間が必要と言うことをご理解ください
初期診断に時間がかかりお叱りを受ける場合もありますが、上記の理由から初期診断にはお時間をいただく場合があります。また、お急ぎ対応の客様を優先いたします。ゆっくり対応は時間が空いているときの対応でデータ復旧の費用を安くしています。ですので、お急ぎ対応が多く入ってきた場合は通常対応のお客様にもお時間をいただきますし、さらにはゆっくり対応のお客様は遅くなると言うことをご理解ください。