ハードディスクが壊れたと言ってもいろいろな原因がある
ハードディスクは突然読めなくなってしまうこともあれば、じわじわと読めなくなってしまうなど、単にハードディスクが壊れたといってもいろいろな症状があります。
例えば壊れたと言ってわかりやすいのが、落としてしまったという場合です。机の上から外付けハードディスクを落としてしまったり、ノートパソコンを落としてしまったりといった落下での原因もいろいろとあります。落下とは言わないまでも、机の上で立てていたハードディスクが倒れてしまってということもあります。電源が切れているときに倒れた場合はそれほど壊れるということもありませんが、電源が入っているときに倒れると読めなくなってしまうこともあります。
データ復旧のご依頼を見ていると落下は案外少ない
当社ではデータ復旧を多くのお客様にご依頼いただいておりますが、データ復旧の症状などを見ていると落としてしまって読めなくなったということはあまり多くありません。ノートパソコンなどは落としてしまってと言うこともありますが、外付けハードディスクについては本当にあまりないのです。
ではハードディスクの故障にはどんな原因があるのか?
実はハードディスクの故障って原因らしい原因がないってことがものすごく多いのです。
普通に使っていて突然読めなくなってしまったんですとか、きのうまで普通にパソコン立ち上がったんですが、今朝電源を入れたら立ち上がらなくなってしまったなんてことの方が多いのです。ご依頼いただく方の内容を見ていると、
- 突然フォルダが開かなくなった
- きのうは使えてたのに今朝電源を入れたら立ち上がらなくなった
- Dドライブが突然消えた
- ハードディスクが全く認識しない
- 変な音がして読み込めない
こういうハードディスクのトラブルの内容が非常に多いのです。
それでもハードディスクの故障の前兆はある
ハードディスクが突然壊れて読めなくなってしまうわけですが、実は多くの場合にそのハードディスクの故障の前兆があります。パソコンを立ち上げるとだんだんと遅くなるということがあるかと思います。実は、いろいろなソフトをインストールして遅くなるということもあるのですが、ハードディスクの読み込み自体が遅くなってくるということもあります。
ハードディスクの読み込みが遅くなると危険
読めなくなってしまったりする壊れかけているハードディスクの特徴として、読み込みが遅くなる傾向があります。当社ではデータが読めなくなってしまったハードディスクの復旧を行う際に、ハードディスクのクローンを作る作業を行います。この時にハードディスクの読み込みスピードがわかるのですが、このスピードを見ていると遅くなる部分が出てくることに気が付きます。
このスピードの遅くなる原因として、データを読み込みにくくなっているエリアがあって、そこが読み込みが遅くなる原因です。遅くても読み込めるならいいのですが、これがだんだんと遅くなり最後には読み込めなくなるということがあります。こうしてあたかもちゃんと動いているような感じで突然読み込めなくなるようになります。
読み込めなくなる部分が広がることも
ハードディスクの読み込みが遅くなる部分も一部がどんどん遅くなるわけとも限らず、遅くなるエリアがどんどん広がる場合があります。
こういう時は一部のフォルダが読み込めなくなり、しだいにほかのフォルダも読み込めなくなってしまうということがあります。
必要なフォルダにアクセスしたときに読み込めないってことがあったら、他のフォルダも読めなくなっているなんてこともあるので注意してください。
データをバックアップのつもりでハードディスクのチェックを
ハードディスクは絶対に壊れないなんてことはないので、バックアップをおススメしています。バックアップ用のハードディスクを1台用意して、そこにコピーをとります。その時にあまりに遅いコピー時間だと、ハードディスクが読み込みにくい状況になっていることが考えられます。
自動でバックアップするソフトなどもありますが、その場合だとコピーが遅くなっていることに気づかずに知らない間に壊れていたなんてこともあるので、たまには手動でコピー作業をしてみるのもよいかと思いますよ。